人も組織も一緒に育つ!中小企業の人材育成は「環境整備」から!【そうじの力で組織風土改革】

こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。

少ない人数で業務を回していかなければならない中小企業にとって、人材育成は大きな課題。
各々がマルチタスクをこなしながら、チームとして成果を上げ続けていける組織にしていきたい。

でも、ぎりぎりの人数で日々を回しており、研修にかける時間が作りだせない…。
そんな社長さんにぜひおすすめしたいのが、そうじ(整理・整頓)です。

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人材育成の研修やセミナーは有効か?

業務遂行上必要な「教育」

人材育成というと、すぐに思い浮かべるのが、研修やセミナーでしょう。
私も、自分が日産自動車に勤めていた頃から、さまざまな研修を受けてきました。

もちろん、そうした研修の内容が、仕事上あるいは私生活上で役立つこともあります。

たとえば新入社員にとっては、社会人として最低限のマナーを身に着けることは必要です。
中堅以上の社員にとっても、業務遂行上必要になる技術的な素養は、研修になどによって学ぶべきでしょう。
建築や工事、保険などの資格を取るための教育も、必要不可欠です。

リーダーシップを育てる研修は?

ただ、世間一般的に、
「わが社は人材育成がうまくいっていない」
という場合、多くは、

  • 自発性
  • 積極性
  • 協調性
  • リーダーシップ

といった観点での育成がうまくいっていないことを指す場合が多いかと思います。

こうした、自発性や積極性、協調性、リーダーシップなどは、どうやったら身に着くのでしょうか?

それらを専門にしたセミナーや企業研修も数多くあります。
ゲームを取り入れたり、グループワークを行ったり、宿題を出してそれを実践させたり、中には雑踏の中で大声を出させたり、といったものもあります。

それらの研修・セミナーに効果がないとは申しません。
実際、私もこれまでいろいろな研修・セミナーを受講してきて、その都度、良い学びを得ることができました。

ただ、いかんせん、研修は研修。
研修を受けている最中はモチベーションが上がっても、研修が終了してしまうと、その効果は段々と薄れてきてしまいます。
一過性で終わってしまうのですね。

そこで、私がお勧めするのが、そうじ(整理・整頓)を通じた人材育成です。

そうじ(整理・整頓)で人材が育つ3つの理由

中小企業の人材育成手法として環境整備をお勧めする理由は3つあります。

業務の一環として、毎日継続するものだから

そうじは、業務の一環として毎日行うもの。
毎日決められた時間に、モノを整理したり、整頓したり、掃いたり拭いたり磨いたりします。

そうじに終わりはありません。
あるエリアがキレイになっても、別のエリアがあります。
すべてのエリアがキレイになっても、さらに高いレベルを目指して、あらためて整理、整頓、清掃に取り組みます。

こうした毎日の取り組みの中で、少しずつ少しずつ、自発性や積極性、協調性、リーダーシップなどが養われていくのです。

モノを動かすことで「心が動く」から

ゴミを掃いたり、床を磨いたりするのは、面倒なことです。

始める前は、多くの人が「こんなことをする時間があるのなら、仕事をさせてほしい」と思います。

ですが、いざそうじを始めると、自分の働きかけで綺麗になったことに、不思議と充足感が沸き上がります。

「自分の行動で環境が変わった。変えることができた」

本当に些細なことですが、これが自発性や積極性の種なのです。

③コミュニケーションが発生する活動だから

また、モノを捨てたりモノを動かしたりする際には、自分一人で勝手に行うわけにはいきません。
必ず、周囲の人と相談したり確認したりすることが必要になります。
そこでコミュニケーションが生まれ、協調性が育まれます。

そして、そうした活動に積極的に取り組む人の中から、リーダーが生まれてくるのです。

成功事例

ここからは、そうじ(整理・整頓)に取り組んだことで、社員に変化があった事例をご紹介します。

【事例1】消極的だった社員が積極的に変化!

福井県鯖江市にある(有)ファインは、そうじ(整理・整頓)をつうじて人材育成に成功した好事例です。

当初、社員さんたちは、自ら何かにチャレンジするということが苦手で、社内のコミュニケーションも欠けている状況でした。
お互いの不平不満や愚痴などもあったようです。

ところが、環境整備を導入するようになって、ガラッと社内の雰囲気が変わりました。


皆が自発的・積極的になり、和気藹々としたコミュニケーションが生まれ、社員の中からリーダーが育ってきました。

社長の藤井高大氏は、「”そうじ”(環境整備)のおかげで、社員みんなの意識が前向きに、そして明るく変化し、社内にまとまりができてきた」と述懐しています。

【事例2】新たなリーダーが育ってきた!

島根県の石見交通(株)は、地元の路線バスを運行する会社です。

会社の中には運行部門、管理部門、事務部門、整備部門など、さまざまな職種があり、互いの交流も少なく、横の連携は活発ではありませんでした。

しかし、「そうじの力」の活動(環境整備)を部門横断で行う中で、部門の壁を超えた横のコミュニケーションが生まれてきました。

また、「そうじの力委員会」の委員のメンバーには、あえて、役職や肩書にとらわれず、比較的若手からメンバーを選んだのですが、そのメンバーに任命された人たちが、とてもよく頑張って旗を振ってくれました。

そして、その委員会の委員長や副委員長を務めた人たちが、とても良いリーダーシップを発揮してくれたのです。

小河英樹社長は、「若手を委員会のメンバーにしたのが非常に良かった。この活動の中心になっている人たちが、将来、会社の中心になる」とコメントしています。

【事例3】経営者マインドを持った社員が育った!

東京の(株)小河原建設は、社員30名ほどの建築会社です。
「東京一キレイな現場」を目指して、長年、環境整備(そうじ)に取り組んでいます。

今から7年ほど前のこと。
小河原敬彦社長が、大きな事故に遭われて、大怪我を負ってしまいます。
怪我の治療とリハビリのため、約1年半の間、まるっきり社長不在になってしまいました。

中小企業において、社長が一年半不在というのは、致命的です。
実際、社員さんたちの中には、お取引先から「残念だけど、おたくは潰れるね」と言われた人もいたそうです。

ところがどっこい、その社長不在の一年半の間に、なんと過去最高売上をあげてしまったのです。

なぜそんなことができたのか?

そのベースは、”そうじ”(環境整備=5S)だった、と社員さんたちが述懐しています。

環境整備に長年取り組む中で、各人の自発性が育ち、互いに協力する風土ができ、計画を立て、実行し、検証し、さらなる改善につなげる、という訓練が出来ていた。

つまり、環境整備をつうじてしっかりとした人材育成ができていた。
だからこそ、社長が不在でも、十分に社業が成り立っていくのだ
、というのです。

まとめ モノを動かし、身体を動かすことで、心が動いていく

人材育成に取り組む大きなねらいは、「社員の意識を変えたい」というものでしょう。
ですが、「意識」の変化をもたらすために、「観念」や「短期間だけの体験」だけで変えようとするのは限界があります。

環境整備のように、具体的にモノを動かし、身体を動かすことを積み重ねると、自然と心が動いていくもの。
ここに、私が、「人材育成は環境整備を通じて行うべき」とご提案する理由があります。

世にある人材育成の研修やセミナーにケチをつけるつもりはありません。
しかし、一過性でなく、継続的に、着実に、実際の実務にいかされる人材育成の手法を模索するならば、ぜひそうじに取り組んでいただければと思います。

ただし、
「環境整備を始めてみたものの、うまく続かず辞めてしまった」
というパターンもあるので、始めるにあたり、まず下記記事で予習してみてくださいね。

「中小企業の○○は環境整備から」シリーズ、その他のコラムはこちら

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