人手不足を解消せよ!中小企業の定着率向上は「環境整備」から!【そうじの力で組織風土改革】

こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。

「せっかく採用したのに、人が辞めてしまう…」

早期離職者が出ることは、中小企業にとっては大きな痛手です。

3人に1人は、入社3年以内に離職すると言われる昨今。
「社長の想いについてきてくれる」社員の定着率を高めるために、どんな手が打てるのでしょうか?

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中小企業が福利厚生や給与を高めるのは難しい

定着率の低さに苦しむ社長さんが必ず悩むのが、「社員の待遇を今より良くすべきかどうか」ということです。

  • 給料をもっと高くすべきだろうか?
  • ボーナスをもっと出すべきだろうか?
  • 福利厚生をもっと充実させるべきだろうか?

自社の給与水準が、業界内でも平均値ぐらいにあれば、福利厚生や給与UPは「辞めない理由」になるでしょう。

ただ、大企業とは違い、そもそも中小企業には資源が多くありません。

原料や資材の仕入れ値や、製品の売価を交渉し、少しでも利益を上げようと血の滲む努力をしている中小企業にとって、「待遇を上げる」ことには限界があります。

利益あってこその待遇改善。
では、資源の少ない中小企業において、給与や福利厚生といった待遇を上げる以外に、定着率を向上させることはできないのでしょうか?

そこで、検討していただきたいのが、そうじ(整理整頓)に取り組むことです。
社長を筆頭に、パートやアルバイトも含めて、全員で、整理・整頓・清掃に取り組むのです。

中小企業の定着率向上に環境整備をお勧めする4つの理由

私が中小企業にこそ環境整備を勧めるのには、4つの理由があります。

働きやすい環境を生む

なぜ、そうじ(整理整頓)に取り組むと、定着率が向上するのでしょうか?
まず一つは、職場環境が良くなる、ということです。

整理・整頓・清掃をすると、職場はキレイで整ってきます。

建築現場や製造現場などでは、危険物が取り除かれ、安全性が高まります。

すると、事故やケガの心配なく、安心して働くことができます。

どこに何があるのかがひと目で分かり、探し物が少なくなります。

すると、
「何をどうしたら良いのか分からない」
「誰に聞いたらいいのか分からない」
といったことが少なくなり、ストレスが減ります。

清潔なデスク、フロア、トイレ、車両ならば、すがすがしい気持ちで仕事に向かうことができます。

やりがいを生む

誰かが整理・整頓・清掃に取り組んだ結果、その職場が働きやすい環境に変わります。

すると、周囲の人たちは、その人に感謝するようになります。 
「場を整えてくれて、ありがとう」と。

すると、その人も嬉しいですね。

自分の働きが周りの人たちの役に立つこと。
それを喜びと感じること。
これを「やりがい」と言います。

業務そのものでは、若手や新人さんたちは、なかなかやりがいを感じることが難しい面もあります。
業務において貢献しようとすれば、それなりの知識・技術・経験が必要になりますから。

でも、そうじ(整理整頓)ならば、今日入った新人でもできます。
つまり、若手や新人でも、会社に貢献できるのです。

特に「整理」に関わることは、会社の意思決定に関わることそのもの。
自分が仲間の役に立った経験や、意思決定に関わった経験が、若手や新人の「やりがい」を生み、定着率の向上につながるのです。

③上下関係なく、誰もが同じ土俵で参加できる

そうじ(整理整頓)というのは、単にきれいな職場環境にするだけではなく、会社を変革する取り組みです。

とはいっても、やることは「整理・整頓・清掃」ですので、そこには

  • 高い学歴
  • 公的資格
  • 専門技術
  • 長年にわたる経験

などは一切必要ありません。

会社を変革する取り組みに、今日入ったばかりの新人さんや、社歴の浅い若手社員さんたちが、古株社員と同じ土俵で参画できるのです。

④大規模なコストの投入が不要

取り組むのにお金がかからない、というのも、環境整備の良いところ。
新たな商品開発や販路開拓には、相当のお金が必要ですね。
でも環境整備は、「つくる」ことではなく「今あるものを見直す」こと。
つまり、初めからお金がかかる取り組みではありません。
どんな小規模・零細の企業でも取り組むことができます。

成功事例

ここからは、そうじ(整理・整頓)に取り組んだことで、人材の定着率が向上した事例をご紹介します。

【事例1】「3K」職場を克服し、定着率の向上に成功!

岐阜県の(株)マツバラは、鋳造メーカーです。

鋳造というのは、鉄の原材料をキュポラと呼ばれる炉で溶かし、真っ赤な鉄のお湯にして、それを鋳型に流し込んで鉄製品を作ることを言います。

鋳型というのは、砂を固めて作られます。
だから、鋳造工場においては、製造過程で大量の粉塵が発生します。
工場中が粉塵だらけなのです。
そう、鋳造業は典型的な「3K職場」です。

(株)マツバラにおいても、当初は人材の定着が悪く、悩みの種でした。
せっかく育てた若手社員や、将来を嘱望していた中堅社員が、辞めていく。
経営者にとっては辛いことですね。
それが、そうじ(整理・整頓)に取り組むようになってから、定着率が劇的に向上したのです。

まず、大量に降り積もっていた粉塵が、大きく減少しました。

粉塵まみれの汚い工場よりも、粉塵の少ないキレイな工場の方が、働きやすいのは当たり前ですね。

また、安全性が高まり、事故やケガも減少しました。

加えて、同社の環境整備の推進組織「おそうじパワーアップ活動」委員会の委員長や副委員長、委員メンバーは、あえて若手や職歴の浅い人を選びました。

すると、彼らが頑張ってそうじに取り組むことで、職場環境が良くなりました。

すると周りのベテラン社員たちも、「若手が頑張ってくれて職場が良くなっているから、我々もやろうよ」となるのです。

つまり、「若手や社歴の浅い人が、そうじを通じてリーダーシップを発揮する機会を与えられた」ということなのです。

こうして、「やりがいを感じられる機会が多くなったことが、定着率の向上につながったのではないか」と、同社の松原社長は仰っています。

【事例2】働きやすい職場環境実現と、定着率の向上に成功!

東京の(株)小河原建設は、注文住宅部門とゼネコン部門を持つ、建築会社です。
「東京一キレイな現場」を目指して、環境整備(そうじ)に取り組んでいます。

今でこそ、住宅産業塾の主催する『魅せる現場コンテスト』で最優秀賞を獲得するくらい、環境整備の先進企業になっていますが、環境整備に取り組む前は、問題も多かったようです。

現場での事故やケガ、納期遅れなどが多く、せっかく育てた社員も辞めていき、人材が定着しなかった、とのこと。

しかし、そうじ(整理・整頓)に取り組むようになって、事故やケガ、納期遅れなどはなくなりました。

また、人材も定着するようになり、今では毎年、新卒社員を採用しています。

さらに同社の特徴として、女性を現場監督に任用しているのです。
同社では、学歴、年齢、性別に関わらず、各人に適した仕事を与えるのが方針。
業界ではまだ珍しい女性監督をどんどん育てています。

まとめ

もし定着率の向上が、給与やボーナス、福利厚生など、待遇面での向上でしかなしえないとしたら、中小企業にとっては前途は絶望的になってしまいます。

しかし、上記でご紹介したように、そうじ(整理整頓)に取り組むことで、定着率の向上は実現することができるのです。

ただし、「取り組み方」を間違えると、社員の負担ばかりが増す「負の活動」にもなりえます。
下記記事にて取り組みのコツを伝授していますので、ぜひご参考になさってください。

「中小企業の○○は環境整備から」シリーズ、その他のコラムはこちら

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