こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
車を使ってお仕事をされている方は多いと思います。
運輸・物流業はもちろんのこと、建設業でも車を使う場面は多いでしょう。
車で営業に回ることもあるでしょうし、飲食業においても、デリバリーなどで車を使うケースも増えてきているようです。
こうした「車を使う仕事」において、経営者が一番気がかりなのは、交通事故でしょう。
交通事故防止のために、安全運転の励行を呼びかけている会社は多いと思います。
ただ、そうした呼びかけが、実際に功を奏しているでしょうか?
実は、交通事故を減らす、一番簡単で確実な方法は、車をキレイにすること。
今回は、事故を減らすための、「車をキレイにする方法」について解説していきます。
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目次
なぜ「車がキレイだと事故が少ない」?
私も、たくさんのクライアントさんのお手伝いをしてきましたが、
「車をキレイにする活動を始めた途端に、事故が激減した」
という報告を数多くいただいています。
なぜ車がキレイだと事故が少ないのか?
因果関係を科学的に証明することは難しいかもしれません。
ただ逆に、
「事故を起こす車に汚いことが多い」
というのは、実は警察関係者の間では定評になっているそうです。
事故を起こす車は、たいてい、
- 車の中に余計なものがごちゃごちゃ載っている
- ボディも汚れている
ことが多いのだそう。
私たち人間と周囲の環境は、相互に共鳴し合っています。
ですから、汚い車は乱暴な運転を招き、キレイな車は丁寧な運転を促すのでしょう。
企業にとっての「車がきれいな状態」とは、大きく分けると2つになります。
一つ目は、「企業駐車場を見た時に、従業員の車や営業車が乱れたまま置かれていない」。
二つ目は、「車そのものが泥や埃で汚れたままになっていない」。
車をキレイにする方法を、ひとつずつ見ていきましょう。
「車がきれいな状態」にする方法 その1 企業駐車場での姿を整える
会社の社風というのは、「仕事そのもの」以外の部分に現れるもの。
会議の雰囲気や、その会社独自の慣習、人間関係などは勿論ですが、「場所」や「モノ」の状態にも現れます。
お客様など外部の方から見た駐車場は、ひとつの社風として伝わります。
「駐車場が整っている」
「駐車場の車が汚れていない」
というのは、それだけで
「細部にも配慮が行き届いている」
という印象を与えてくれるのです。
駐車位置を整える
斜めでなく真っ直ぐに停める
車を停めるときに、駐車場のラインを無視して、斜めに停める人がいます。
わざとそうしている人はあまりいないでしょうが、無意識のうちにやっているのだと思います。
そうではなく、駐車場のラインに平行に停めましょう。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/まっすぐ停める.jpg)
もちろん、ラインを跨いだり踏んだりするのは論外です。
ラインの中に納まるように駐車しましょう。
実は、普段から訓練していないと、意外に真っ直ぐに停められないものです。
向きを揃える
複数の車を停める際に、向きがバラバラのことがあります。
ある車は前向きで、別の車は後ろ向き、というように。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/向きがバラバラ-1024x768.jpg)
そうではなく、どちらかに統一して、全車同じ向きに停めるようにしましょう。
前向きが良いのか、後ろ向きが良いのか、それは、それぞれの状況によります。
植え込みなどがある場合には、排ガスで花を枯らさないように、前向きに停めるのが良いかもしれません。
あるいは、隣接して民家がある場合には、ライトを照らして迷惑にならないように、後ろ向きにするのが得策かもしれません。
いずれにしても大事なのは、どちら向きにするのか、会社として統一する、ということです。
左右の間隔を均等に
ラインに平行に停めたとしても、左か右に寄っている場合があります。
右側は50cmくらい空いているのに、左側は5cmくらいだったりするのです。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/左右の間隔を均等に-1024x768.jpg)
そうではなく、左右の間隔を均等にして停めるようにしましょう。
そうしないと、隣に停める人が困ってしまいます。
鼻かお尻を揃える
向きを統一し、ラインに平行に、左右の間隔を均等に停めたら、最後の仕上げで、車の鼻もしくはお尻を揃えましょう。
なぜそんなことをするのか?
実際にやってみて、比較してみれば、すぐにわかります。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/おしりが揃っていない-1024x768.jpg)
上の写真のように、お尻がバラバラの場合と、
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/おしりが揃っている-1024x768.jpg)
このようにお尻が一直線に揃っている場合。
どちらに好印象を持たれるでしょうか?
当然、揃っている方ですよね。
こうしたことをするのは、けっこう面倒です。
でも、こうした面倒な作業をすることで、気持ちを整えることができます。
普段からこうした訓練をしていれば、走行中も、センターラインを越えたり、交差点で停止線を越えたりといったことを、しないように心がけるでしょう。
タイヤを真っすぐにする
駐車をする時に、タイヤを曲げたまま停める人がいます。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/タイヤ曲がり-1024x768.jpg)
このことを、さほど気にしない人が多いようです。
そうではなく、タイヤを真っ直ぐにして停めましょう。
理由は大きく二つあります。
理由①機械的に負荷をかけ、寿命を縮めてしまう
タイヤは元来、真っ直ぐになるように出来ています。
バネの力で、真っ直ぐに戻るようになっているのです。
だから、駐車中にタイヤを曲げていると、足回りを傷めてしまいます。
理由②発進時に思わぬ事故を引き起こす可能性がある
社用車など、複数人が利用する車の場合の話です。
ある社員が、タイヤを曲げたまま車を駐車したとします。
その後、別の社員が、その車を使うとします。
その社員にとっては、駐車中の車のタイヤは真っ直ぐになっているもの、という意識があります。
タイヤが曲がっていることを意識せずにアクセルを踏んで、車体が思わぬ方向に進んでしまい、事故になる、という恐れがあるのです。
これも、普段から習慣づけていないと、「つい」やってしまいがちです。
こういう「クセ」のある人は、習慣づくまでは、強く意識して繰り返す必要があります。
車内に余計なものを載せない
荷室に余計なものを載せない
荷室(トランクルーム、ラゲッジスペース)に余計なものを載せている人が多いです。
そもそも「余計なもの」の定義が、人によって違うことが原因です。
私は支援先で、
「今日その場で使わないもの=余計なもの」
と定義し、支援しています。
つまり「その日その場で使うものだけを載せましょう」ということです。
人によっては、使うのか使わないのかよくわからないようなもので、荷室がパンパンになっていることがあります。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/トランクいっぱい-1024x768.jpg)
もっとも、建築業や設備業などでは、いざという時のために、工具や補修部品、交換部品を常備していることもあるでしょう。
確かに、そういったものは必要です。
しかし、中には、もう3年も5年も使っていないような工具があったり、使用期限の切れたコーキング剤が固まったまま放置されていることもあります。
それらは言ってみれば「ゴミ」ですから、ゴミを載せたままではいけません。
余計なものが多いと、車重が重くなり、燃費にも悪影響を与えます。
中身を精査して、本当に使う可能性のあるものだけにしましょう。
理想は、毎日その日に必要なものだけ載せ、一日の業務が終わったらすべて降ろす、という形です。
キャビンに余計なものを載せない
同様に、キャビン(運転席、助手席、客席)にも、余計なものを載せないようにしましょう。
外回りの営業マンでよくあるのは、営業グッズを、大量に助手席や後部座席に積んであるケースです。
チラシやカタログ、ニュースレター、筆記用具やメジャーなどを、無造作に座席の上に置いてあることが多いです。
しかし、積みっぱなしであるために、いざという時には見つからずに探したり、目当てのチラシがクシャクシャに折れ曲がっていたりします。
たとえ毎日使うものだとしても、当日の朝に、その日に使う分だけ載せた方がいいです。
その行為そのものが、当日の仕事の準備作業と言えます。
こうしてきっちりと当日の準備をする営業マンの方が、成績がよくなることは、当然でしょう。
キャビンに余計なものが多いと、いざというときに、お客様を乗せることもできません。
セダンならば、本来、ドライバーの他に、3人のお客様を乗せることができるはずです。
グローブボックスに余計なものを入れない
同様に、助手席前にあるグローブボックスにも、余計なものを入れないようにしましょう。
グローブボックスは死角です。
ついつい、いろいろなものを入れっぱなしにしてしまいがちです。
ペンやメモ帳などの筆記用具から、ゼムクリップや輪ゴム、タバコやガム、果てはお店のポイントカードから現金などまで…。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/グローブボックス-1024x768.jpg)
確かに、常備しておくと便利なものもあります。
しかしそれらは、必要最小限のものでいいでしょう。
特に、現金を裸のままで置いておくのは問題です。
そのような状態を放置しておくと、お金にルーズな風土を作ってしまいます。
私物ならば自分の財布に入れる。
業務上必要なものであれば、しかるべき容器に入れた上で、その日ごとに清算すべきです。
不思議なことに、こうしたグローブボックスのような「見えないところ」の状態が、なぜか運転者に空気として伝わるのです。
ダッシュボードに物を置かない
ダッシュボードにものを置く人が多いですが、絶対にやめましょう。
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/ダッシュボード-1024x768.jpg)
ボックスティッシュや仕事で使う伝票などを、ダッシュボードに置いている人をよく見かけます。
しかし、ダッシュボードにものを置いていると、それがフロントウィンドウに反射して、視界を遮り、非常に危険です。
「助手席側ならいいんでしょ?」と言う人がいますが、助手席側のフロントウィンドウの視界も大切です。
また、カーブを曲がった際に、勢いで、助手席側のダッシュボードに載っていたものが運転席側に滑ってくる、という恐れもあります。
それから、バックミラーからお守りを吊り下げている人がいますが、あれも視界を遮るので絶対にやめましょう。
およそ、フロントウィンドウの周辺には、いっさいのものを置いたり吊り下げたりしないほうがいいです。
後編『「車がきれいな状態」にする方法 その2』はこちら
![](https://soujinochikara.com/wp2023/wp-content/uploads/2023/06/car-wash-men770-480.png)
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