社員の「気づく力」を高めたければ、「まず正常な状態」を作るべし【そうじの力で組織風土改革】

こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。

会社で取り組む”そうじ”には、いくつかの目的があります。

たとえば、

  • 社内のコミュニケーションを活発にし、チームワークを良くすること
  • 全員で取り組むことで、「みんなが働きやすい」職場をつくること
  • 社長と社員の距離を縮め、社長の想いが伝わりやすくすること
  • 小さなことや異変に敏感に「気づく」力を養うこと

今日は上記の中の、「気づく」力を養うためには何をすれば良いのか?について解説します。

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そうじでなぜ「気づく」力が高まるのか

そうじとは、「ゼロに戻す」行動です。

整理とは、日々の業務で積み重なった不要なモノを捨てる活動。
清掃とは、日常の使用で汚れた状態を元の綺麗な状態に戻す活動。
「片づけ」もそうじの一種ですが、これは、使うために移動したものを一度決めた場所にきちんと戻す行動ですね。

なぜゼロに戻すのか。
余計なモノや汚れた状態は、異変に気付く嗅覚を鈍らせるからです。

たとえば下の写真。

大切であろうプリントやふせんがパーテーションにいくつも重なって掲示されています。
このような状態で、もし、誰かがパーテーションに、新たに伝言メモを貼りつけたとしましょう。
戻ってきた本人は、すぐにメモに気づくでしょうか?
きっと、すぐその場では気づかずに、放置してしまうでしょう。
最悪の場合、そのメモがどこかにいってしまい、トラブルを招くかもしれません。

一方で、下のような状態だったとしたらどうでしょう。
同様に、誰かが伝言メモを貼りつけた時に、戻ってきた本人は、どんな反応を示すでしょうか?

当然、すぐに気づいて、必要なアクションを起こすことでしょう。
このように、「ゼロに戻す」ことにより、今まで気づけなかったことに気付けるようになります
異常感知能力が上がると言い換えてもいいでしょう。

たとえば、ろくな整備もせずに、ボロボロの状態の車を運転するとします。

その車が、異常な振動を起こしていたり、オイル漏れを起こしたりしていても、気づくことはないでしょう。
しかし、それが大きな事故を引き起こすことだってあるのです。

一方で、普段からこまめに整備し、車内に余計なものはなく、洗車してピカピカにしている車ならば、そういった異常はすぐに感知できます。
「防げた事故」を、未然に防ぐことができます。

こうしたことは、実は日々の積み重ねです。
「年に1回大掃除の時にきれいにしている」というのではダメなのです。
普段から空間をクリアにしておくことで、ミスを防げ、探し物がなくなり、良い仕事ができるのです。

「気づく力」を高めるそうじ 2つのコツ

気づく力をためのそうじのコツは2つあります。
それは「揃える」ことと、「見えない所をキレイにする」こと。
ひとつずつ見ていきましょう。

①揃える

たとえばこちらは、社員の駐車場。
向きを揃え、車の前面を一直線に揃えました。

これが当たり前にできるようになると、どのようなことが起こるでしょうか。
仮に一台の車が列を乱したとしたら、すぐに気づきますね。

これは車の例ですが、他にも「揃える」ができるものは沢山あります。
普段から「揃える」と決めたものを揃えておくと、「異常に気付く」感度が上がっていくのです。

「異常に気付く力」は、大勢の意見にただ流されてしまうのを防ぐ力、です。
「自分の頭で考え、行動する力」とも言えるでしょう。

「見えない所」をキレイにする

写真は、ある小売店で売場の商品陳列棚の裏側をそうじしている所。
裏側は「見えない所」です。
普段立ち入ることもないので、どうしても木くずやホコリが溜まります。
一度そうじすると、「ここも汚れが溜まるポイントなんだな」と認識できるようになります。

一般的に「問題」は、表面に見えるものを重要視されがちです。

たとえば「売り上げが下がった」という時。
「売り上げが下がった」ことだけを重要視してしまうと、「売り上げを上げないと!」と営業エリアを広げたり、営業人員を増やしたりということに向かってしまいます。

でも必要なのは、その起きた問題の裏に「隠れている問題」を探ること。
季節やライバル社の動向、国の政策などといった外的要因や、社内に急な変化があったか、仕入れ先に何か起こったかという内的要因を探ることが必要です。

ボトルネックは、表面には現れずに隠れているものです。
その「隠れているものへの視点」を養うのに、「見えないところのそうじ」は有効です。

人を育て、社内の問題を解決する一番の近道は”そうじ”

「自ら考え行動する社員になって欲しい」
社長は誰でも思うことでしょう。

「行動する」ためには、「自ら考える・疑問を持つ」ことが必要です。
そして「自ら考える・疑問を持つ」ためには、「気付く」ことが必要です。
そして「気付く」ためには、「まず正常な状態にある」ことが必要です。

社内が乱れていたとしたら、まず”そうじ”をして「正常な状態をつくる」。
遠回りに見えるかもしれませんが、人を育て、社内の問題を解決する一番の近道です。

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