生駒学税理士事務所は、香川県高松市にて、地元の中小企業を元気にする、県下最大クラスの税理士事務所です。
代表の生駒学所長にお話を伺いました。
経営に整理整頓が必要だと思い始めたきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?
私どもが環境整備に取り組むきっかけは平成17年までさかのぼります。
平成17年、環境整備で有名な経営コンサルタント会社の会社見学会に参加しました。
しかしながら、当時まだ私自身、環境整備が非常に大事な事であるという認識はありませんでした。
しかし事務所経営について、「何かを変えなければいけない」という強迫観念に似た「あせり」みたいなものがありました。
3年後の平成20年、その経営コンサルタント会社の環境整備定着プログラムを導入しましたが、結果は見事に失敗しました。
コンサルチームに問題があったわけではなく、コンサルティングを受け入れ、消化する物理的、精神的余裕(本気度)が私どもになかったことにつきます。
そうじの力のコンサルティングを導入するきっかけは何でしたか?
それから2年後の平成22年、私どものお客様で環境整備にとても力を入れている会社の経営方針発表会に小早先生が招かれており、そこでご縁をいただきました。
当時、そうじをサボっている社員を見かけてはカリカリしていましたが、その都度、「サボれるシステムのままにしている自分が悪い」と自分自身に言い聞かせるようにしていました。
今までの「自己流」のままでは何も変わらない。
何か根本的に変えなければいけない。
そう決意し、平成24年6月より、小早先生にコンサルティングをお願いしました。
印象に残っている指導はありますか?
まず初めに、先生にこう釘を刺されました。
- 社長自らが率先して行う
- プロジェクトミーティングに社長も参加する
- プロジェクトチームの決定に社長も従う。
私にとって、この環境整備はぜひともやらなければいけないミッションでした。
なので、小早先生のコンサルティングを受けるときに、自分にこう約束しました。
「納得いかないことでも、とにかく、小早先生のおっしゃることは受け入れよう」
環境整備の第一歩は「整理」で、「整理」とは捨てることです。
1クール目の「整理」では、まだまだ使えると思っていた机、イス等もどんどん捨てました。
そして翌年、2クール目は「整頓」に取り組みました。
「整頓」とは、誰でもいつでも使える状態に保つことです。
2クール目に入ると、環境整備をしかけた私より、プロジェクトメンバーを中心に社員の方が環境整備に積極的に取り組むようになりました。
そうじの時間も、以前は、おしゃべりタイムでしたが、今は、社員が工夫してそうじに取り組んでいます。
環境整備の発表会もなさったそうですね
平成26年9月2日には、お客様をお呼びし、初めての「そうじの力プロジェクト体験発表&現場見学会(懇親会付)」を行いました。
当日は、30名定員の研修室が満席になり、補助イスも出す盛況ぶりでした。
これもひとえに小早先生のおかげです。小早先生の実践に基づく指導があったからできたことです。
けっして、机上の空論ではありません。それが、私どもが続けることができた最大の理由かと思います。
この体験発表&現場見学会のために、社員一丸となってお客様を迎えるための準備をしました。
10年前を思うと、開催できたのは夢のようです。
以来、お客様にも「ぜひ環境整備に取り組んで経営を良くしていってもらいたい」という想いから、不定期ではありますが、現場見学会を開催しております。
発表する機会、発表する場があるからこそ上手になれます。
これは、お子様のバレエ、ピアノの発表会しかり、高校球児の甲子園、オリンピックなど、全く同じではないでしょうか?
環境整備の取り組みを始めたら、ぜひ体験発表&現場見学会開催を目標に取り組んで欲しいと思います。
これから取り組みたいとお考えの経営者様にメッセージをお願いします
会計事務所の仕事はお客様の会社の業績が良くなっていただくことです。
当然、経営戦略、戦術も大事です。
しかし、大事なことはもうひとつあります。
「良い社風をつくること」です。
会社は人の集合体です。
したがって、「人」が働きやすい「環境」を「整え」て「備える」、すなわち、「環境整備」をすることが、「社風」を良くすることになります。
その実践的手法が、やる気さえあれば誰にでもできる「そうじ」であることは間違いございません。
私どものお客様に「そうじの力(パワー)」をご紹介するのに、自社ができていないのでは、話になりません。
「四国一”そうじ”ができている会計事務所」を目指して、お客様にお役立ちできる会計事務所を目指して、これからも頑張って行きたいと思います。