• お客様の声
  • 西村ジョイ(株) 西村久社長

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  • 西村ジョイ(株) 西村久社長


    香川県を本拠として、ホームセンターを県内外に12店舗を展開する西村ジョイ(株)。
    前身である西村木材から数えると創業85年を迎える老舗企業です。
    従来のホームセンターの枠を超えた「ホームソリューションセンター」を目指す、代表取締役 西村久社長にお伺いしました。

     

    コンサルティングを導入するきっかけは何でしたか?

     
    弊社は創業が材木屋ですので、環境整備の大切さというのをものすごく大事に思っていました。
    「10S活動」と銘打って、自社なりにかなり環境整備に力を入れて取り組んできたつもりだったんです。

    講演会で小早先生のお話を聞き、わが社にも一度来ていただくことになりました。
    その際、先生が社員に「10Sって何の略ですか?」と聞かれたのですね。
    ところが、誰も空で答えられない。
    「”整理”って何ですか?」と聞かれた時も、誰も答えられない。

    先生とお会いするまで5S活動をかなりやってきたという自負があったので、大変ショックでした。
    寝ても覚めてもというくらい、「店舗をきれいにする」ということをやってきたはずなのに。
    我々がやってきたのは「掃除」であって、「環境整備」ではなかった
    このままでは駄目だと、支援をお願いすることにしました。

     

    コンサルティング導入以前の社内はどんな感じだったのでしょうか?

     
    以前は店舗の倉庫の中に、

    • 誰も分からないモノ
    • 担当者しか分からない在庫
    • 結局は必要のないモノ

    なんかが、ごちゃまぜに沢山あったんです。
    店長も把握していない、担当者も把握していない、「死に在庫」になっているのを誰も気にも留めていない。
    それが「普通」だったので、疑問に思うこともなかったんです。

    ある日の倉庫の巡回時に、先生の方から店長に「これは何ですか?」と質問がありました。
    店長が「わかりません」と言うので、担当者も呼びました。
    しかし、担当者も「よくわかりません」と言う始末。

    「かなりこれは、問題ですよ」と先生に言われました。
    「何となくのモノではないですか?挙句の果てに店長も分からない、リーダー長も分からない在庫が沢山あるじゃないですか」
    ムリ・ムダ・ムラの塊が倉庫在庫だったのだと、その時に気づいて、物凄く反省しました。

    そこから、倉庫を徹底的に環境整備しようという機運が生まれました。
    そうしてとうとういくつかの店舗が、「倉庫(不良)在庫ゼロ」という偉業を達成しました。

    ホームセンター、特に6,000坪級のお店で「倉庫在庫がゼロ」、つまり不良在庫がないお店というのは、まずありえないと思います。
    組織として「そうじの力」のリーダーが動いて、お店の中のライフ部門、資材部門、ガーデン部門のそれぞれの長の「そうじの力」が動いて…。
    そうして一つ一つ積み重ねて、今までできなかったことが出来た。

    これはものすごい自信になりました。

     

    印象に残っている指導はありますか?

     
    コンサルティング導入当時、私は副社長で、営業本部を任されていました。
    なので、目の前の業績や売り上げが常に頭にありました。

    大きなイベントがあるとき、集中して準備をしたかったため、「研修を1週間ずらして頂きたい」と先生にお願いしたことがあったんです
    私はその時、「売り上げも大事ですし、商売ですし、仕事ですからね」と仰っていただけるかなと思っていました。

    ですが、先生から言われたのは、「それでよろしいのですか?」という言葉でした。

    「最終的には社長の方にお任せをしますけれども、何が大事なのかを考えて下さいね」
    「私の方から”こうでなければならない”という話はしません。ただ、そうじの力の取り組みを始めて、何が大事なのですか?」
    「売り上げですか?あいさつですか?礼儀ですか?約束ですか?何が大事なのですか?」と。

    その時に、
    『自分が大事にしたいのは、「そうじの力」を始めた時に教わった「時を守り」「場を清め」「礼を正す」ことだ』
    と思ったんです。

    「会社のトップが、守る事を守って、正しくする事を正しくする」。

    弊社は社員が650人います。
    650人が正しくする事、もっと言うと650人が変わる事・変わり続けるのは大変な事です。
    でもそれをやるからには、まず、トップがブレずにやり続けなければならない

    「まずは社長が変わらなければならない」ということを実感したのを覚えています。

     

    会社や社員の変化を教えてください

     
    店舗の不良在庫が少なくなったり、店内がキレイになったことは勿論なのですが、店長たちにも変化がありました。

    先生は「表から見えない所をキレイにしましょう」と実習を組んでくれるのですが、そこから
    「目には見えないもの=心、思いやり、優しさなどを大切にする」
    という意味合いがわかった3人の店長にスイッチが入りました。

    うち2人の店長のお店は大型店です。

    6,000坪、80,000アイテム、来客数は1店舗年間100万人を超えます。
    それを丁寧に一つ一つ、隅々まで見る。
    商品やお客様に対する接し方だったり、スタッフへ細やかに声をかけるなど、気配りも変化していきました。

    「ブレないモノの見方」が出てきた

    ある時、倉庫在庫ゼロを達成した旗艦店のパートナー(パートの愛称)さんに、
    「そうじの力は出来ていますか?」
    と聞いてみたことがあります。

    そうしたら、「局所集中」とか「チームでする」とかがきちんと出てくる。

    中でも嬉しかったのが、
    「西村ジョイの考え方や研修は、そうじの力を通して素晴らしいものをしていますね」
    「そうじの力を通じての我われの考え方を磨く事は、非常に大切なので頑張らせて下さい」
    とおっしゃって頂いたこと。

    パートナーさんの中には社会人として先輩の方々もおられます。
    「そうじの力」というものを、よく分かっていらっしゃるのだと思います。
    嬉しかったですね。

     

    社長ご自身が取り組む中で気づいたことはありますか?

     
    ある時先生に、
    「お店の数が大きくなることはそんなにいい事ですか?」
    「会社が大きくなることはそんなにいい事ですか?」
    という質問をされたことがあります。

    こういう質問をされる人は生まれて初めてでした。

    そこで思ったのは、
    「一つ一つを丁寧にする、一つ一つを大切にする、一つ一つを深堀してい中に従業員の喜びがある」ということ。
    「働く人の喜びがあって、我々の夢や希望が託せるようなお店になっていくのではないか」ということ。

    我が社にとって、「そうじの力」はただの美化運動ではなく、気づきの力・問題解決の力をつけるもの。
    それらの力は、ある日一気に美化活動をしたところで身につくものではありません。

    また、「一人の百歩ではなくて百人の一歩でなくてはダメなのだ」とも感じています。
    毎日毎日の積み重ね、一人一人の積み重ねに大きな意味がある。

    だから、10年20年かけてやっていくつもりです。

     

    最後に、今後の抱負をお聞かせください

     
    今、「目指せ、日本一のそうじの力ができるホームセンター!」と目標を立てています。
    日々の行動で我々が変わること・質が上がることを、一歩一歩、たゆまず、愚直に、ブレずに、本気で進めていきたいです。

    例えば、店頭に傘置場があったら、お客様の傘置場にお客様が自然と(傘を)並べて下さる。
    自転車置き場の自転車が、きちんとまっすぐ並んでいる。
    我々が、物を大切にして、人を大切にして笑顔のあるお店にしていく。
    そういう姿を地域の人も見て、「物を大切にしよう」というようなお客様が、来て頂けるような店づくり。
    そういったものを、車の停め方ひとつから、地域の発信源になれるようなお店・会社をつくりたいと思っています。

     

    西村ジョイ(株)のコンサルティング導入事例▼

     

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