事例紹介

社員の結束が深まり、会社存続の危機を乗り越えた!(東京都 建築業)

事例紹介

社員の結束が深まり、会社存続の危機を乗り越えた!(東京都 建築業)

東京都中野区の(株)小河原建設は、社員約20人の建設会社です。
住宅部門とゼネコン部門に分かれており、住宅部門は木材をふんだんに使った注文住宅の建築、そしてゼネコン部門は鉄筋コンクリートのマンション建設や公共事業を請け負っています。

同社の環境整備の支援を私小早がはじめたのは、2010年の10月。
それより8年くらい前から同社では環境整備に取り組んできたとのことで、一般的な建築会社に比べれば整っている方だったかもしれませんが、まだまだ改善の余地があると感じました。

同社における環境整備の取り組みにおいては、大きく二つのテーマがありました。
ひとつは事務所や倉庫の環境整備、そしてもうひとつは建築現場の環境整備です。

 

事務所と倉庫の環境整備からスタート

まずは、事務所と倉庫の環境整備からはじめました。
一番の課題は、「モノが多い」ということでした。

環境整備のイロハのイは整理、つまり捨てることです。
当時、事務所内には書類があふれかえっており、倉庫内には建築資材が山積みになっていました。

それではいけない、モノを減らしてクリアな空間を作ることが大切なのだと、まず理解してもらうところからはじめ、何回も実習を重ねました。

例えば、不要な書類を捨てる実習。

それから、倉庫内に山積みされている資材を処分する実習。
この過程で、なんと4tトラック1杯分のモノを捨てました。

 

実は、モノを捨てることに一番抵抗されたのは、小河原敬彦社長でした。

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小早

社長、これって要りますか?


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小河原社長

要りますよ


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小早

いつ使うんですか?


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小河原社長

いや・・・・・、すぐには使わないかもしれないけど、要るんですよ


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小早

使わないならば、捨てませんか?


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小河原社長

・・・・・


こんなやり取りを、ずいぶんしたものです。

今までやってきたことを変えるのは、誰しも抵抗があります。
しかし、その「壁」を乗り越えることで、いろいろなことが見えてくるのです。

例えば、以前は各人のデスクにパーテーションが設置されていました。

確かに集中はできるかもしれません。しかし、なんとも邪魔くさい。
そこで、これも取り払うことにしました。

やる前は抵抗感を示していた社員さんたちも、いざやってみると、「風通しが良くなって良い」というのです。

物理的な壁は心理的な壁につながります。
パーテーションを外したことで、社員間のコミュニケーションは良くなっていきました。

こうした実習のかいあって、社長をはじめ、社員さんたちも、だんだんとモノが捨てられるようになってきました。
それと同時に、要らないモノを持ち帰ったり溜めこんだりしないように工夫するようになってきました。

今では、
デスクは「机上ゼロ」がすっかり定着しています。

整理が済んだら、次は整頓、つまり使いやすいように定位置化していきます。

例えば、デスクの引き出しの中や事務用品ストック。
事務所内は、パートさんたちが先頭に立って整頓を進めてくれました。

そして、倉庫の工具や資材在庫。

社用車の環境整備も、大きなテーマです。

現場監督たちにとっては、車は「移動オフィス」。
車が乱れていては、良い仕事はできません。
社用車の環境整備の実習も重ねました。

建築現場の環境整備へ

さて、事務所と倉庫の環境整備が進んできたところで、もうひとつの大きな課題である建築現場の環境整備に取り組みます。

まず、最終的に目指す姿を、社員みんなで案を出し合って決めました。
それが、「東京一キレイな現場を目指す」という目標です。
そして、その実現を裏付ける指標のひとつとして、「素足で歩ける現場」を目指すことになりました。

しかし、私がお手伝いをはじめた当初の現場は、それとは程遠い状況でした。
地面のあちこちに釘やビスが落ちていました。
床には工具や資材が無造作に置かれていました。
とても素足で歩ける状況ではありません。

現場においても、何度も実習を重ねました。

その結果、現場の環境整備のレベルはどんどん上がっていきました。

同社の社員さんたちは、現場監督です。
実際に現場で作業を行うのは、大工さんや設備屋さん、建具屋さんなど、協力会社の職人さんたちです。
だから、最終的には職人さんたちが環境整備をするようにならないと、「素足で歩ける現場」は実現しません。
それでも、まずは指示する側の現場監督が自ら実践しなければ、職人さんたちに浸透するはずがありません

現場監督たちは、現場にいるときは、率先して環境整備を行っています。


そして、さまざまな機会を通じて、根気よく職人さんたちに環境整備の意義や具体的方法を説いていきました。

その結果、今では、職人さんたちは一日に5回そうじをしています。

文字通り、「素足で歩ける現場」になってきました。
「東京一キレイな現場」も夢ではありません。

道具や資材はきちんと整理・整頓され、以前は床をのたくっていた配線類も、上を通すことで作業しやすい環境にすることができました。

安全対策も万全を期しています。

仮設トイレもピカピカに清掃されています。

現場をキレイにしたら生まれた「副次的な効果」

こうして現場がキレイになることで、副次的な効果が生まれました。
「現場が会社に近くなった」のです。

以前は営業エリアが広く、現場への移動時間が社員の負担になっていました。
現場をキレイにしたことで、建築現場の見学をいつでも受け入れることができるようになりました。
それが評判を呼び、近所の人たちが見学に訪れます。
見学した人たちは、そのキレイさに驚き、同社に好感を持ちます。
その中から、次のお客様が現れるのです。

結果として、遠方の現場は少なくなり、地域の現場が増え、同社が目指していた「地域密着」の工務店になることができました。

同社の社員は、ウチには営業マンはいません。現場が営業マンですと胸を張って言っています。

社員の自主性にも変化が

活動が進むにつれ、社員の自立性が育ってきました

環境整備の活動については、社長や私が一方的にこうしなさいああしなさいと指示するのではなく、「環境整備リーダー」が中心となって各部門の責任者と話し合いながら進めていきます。

現状を正確に把握して、課題をとらえ、次に何をすべきか、自分たちで考えます。
どうしたら、皆が前向きに環境整備に取り組んでくれるのか、やり方を創意工夫していきます。

環境整備リーダーは毎年交代しますので、リーダー以外の人たちも安穏とはしていられません。
リーダーが変わるたびに、チャレンジする機会が与えられるわけです。

こうしたことを通じて、「自立性の高い」社員さんたちが育ってきたように思います。

このことを象徴するエピソードをご紹介します。

数年前、小河原社長が事故に遭われて大きな怪我をされました。
治療やリハビリのため、まるまる一年半も社長がまったく会社に来られない時期がありました。
小さな企業にとって、社長の存在は絶大です。
その社長が不在なのですから、果たして会社がちゃんと回っていくのだろうか、と心配になりました。

ところが、社員さんたちは、余計な心配はご無用とばかりに、自立性と協調性を発揮して、みごとにその危機を乗り切ったのです。
留守を預かった同社の高橋正樹専務は、「環境整備なくして、この危機を乗り越えることは出来なかった」と言っています。

さて、「楽しくやる!」というキーワードは、同社でも生きています。
元来、明るいキャラクターが揃っている同社。
リーダーは、常に「どうすれば環境整備が楽しくなるか」を考えて旗を振っています。

同社の環境整備は、いつも笑顔にあふれています

環境整備に終わりはありません。
「東京一キレイな現場」を目指して、今日も(株)小河原建設の奮闘は続きます。

 

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